大腸カメラ

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大腸カメラについて

胃カメラについて大腸内視鏡検査は細いスコープ(直径11.7㎜)の先についた小さなカメラで直腸から盲腸までの粘膜を直接観察する検査です。肛門から挿入した内視鏡でポリープやがん、炎症などを調べます。大腸の色調変化や粘膜面の変化を詳しく観察できるため、小さなポリープの発見にも適しており、組織の一部を採取することも可能です。また、通常の光で見るだけでなく特殊光での観察(NBI)と拡大観察を行うことで、今まで見逃されてしまった小さな病変の発見だけでなく、病変が腫瘍かどうかの鑑別も可能となっています。そのうえで切除すべきポリープであるかどうかをその場で診断し、必要であればそのまま大腸ポリープの切除も行うことができます。

大腸カメラでわかる疾患

大腸ポリープ

大腸がんのほとんどは大腸ポリープから発生します。大腸がんは罹患数と死亡数が上位で、今後も増加が懸念されていますが、大腸ポリープの段階で発見して切除することで癌への進行を予防することが可能です。早期の大腸がんや大腸ポリープは内視鏡検査で発見した時に、そのまま内視鏡での切除が可能で、それで治療が完了します。定期的に内視鏡検査を受けることは、効果的な大腸がん予防につながります。

大腸がん

がんの中でも、罹患率や死亡率が高く、罹患率では男女合計で1位、発生率では女性で1位です。近い将来、男女とも死亡率も第1位になると予測されているのが大腸がんです。大腸ポリープを放置することで発症するケースがほとんどで、大腸ポリープや早期の大腸がんであれば内視鏡検査時に切除して治療が完了します。実際に大規模な臨床試験が行われた際も、大腸がんによる死亡を内視鏡検査が大幅に減らすことができると報告されています。
進行してしまうと死亡率が高いだけでなく大変な治療が必要になり、生活やお仕事に大きな支障を生じます。当院では、大腸がんリスクの上昇する40歳になったら、内視鏡検査を受けるようおすすめしています。

大腸憩室

憩室は袋状の組織で、大腸憩室は腸管内圧の上昇などによって大腸壁の一部が外に向かって飛び出した状態になっています。大腸内視鏡検査で発見可能ですが、憩室自体には問題がありません。ただし、炎症を起こすと憩室炎となり腹痛や出血をおこすことがあり治療が必要になります。腹痛や血便という症状があったら憩室やその他の大腸疾患の可能性がありますので、早めに受診してください。

潰瘍性大腸炎

下痢や血便、腹痛などの症状が出現し、症状が治まっている寛解期と症状がひどくなる再燃期を繰り返しながら進行します。原因がまだよくわかっておらず、完治に導く治療法が確立されていないため難病指定されていますが、寛解期にも的確な治療を続けていくことで良い状態を保つことが可能です。同じような症状を起こす病気にクローン病がありますが、治療内容が異なりますのでできるだけ早期に内視鏡検査を受けて確定診断を受けることが重要です。

虚血性腸炎

突然、腹痛や血便を起こす疾患です。血流障害などにより大腸粘膜に炎症や潰瘍が起こり、重症化すると腸管が狭くなる狭窄や穴が開く穿孔が起こる可能性もあります。ストレス、飲酒、喫煙、便秘などによって起こり、軽度の場合には絶食と輸液、抗生剤投与といった治療で改善します。腹痛が強い場合には腸の痙攣を抑える薬を処方します。狭窄や穿孔が起こっている場合には手術が必要になります。感染性腸炎など他の腸炎や大腸がんではないことを確かめるために大腸内視鏡検査が有効です。

当院の大腸カメラの特徴

特徴1最新鋭の内視鏡検査機器導入

最新鋭の内視鏡検査機器導入 当院では、内視鏡分野で何十年も世界をリードし続けているオリンパス社の最新鋭内視鏡システム体(EVIS LUCERA ELITE)を導入しています。デジタルハイビジョン内視鏡とハイビジョンモニターを使用することで、大学病院レベルの精度で検査を行う音ができます。

特殊光を使ったNBI

特殊光を使ったNBI がんには細かい血管が集まりやすいという特徴があるため、血管に強く反応する特殊な光を用いて観察するNBIを使った検査を行っています。これにより、通常光では観察が難しかった平坦で微細な病変も短時間に確認できます。

高精細なハイビジョン

高精細なハイビジョン ハイビジョン対応CCDを搭載したカメラにより、高精細な画像を大画面ハイビジョンモニターで表示でき、微細な病変もすばやく発見できるようにしています。

楽な検査を可能にするしなやかで正確に動くスコープ

楽な検査を可能にするしなやかで正確に動くスコープ 経験豊富な専門医の繊細な手技を正確にスコープ先端まで伝える高伝達挿入部(HFT:High Force Transmission)、大腸壁を強く押さずにスムーズな挿入を可能にする受動湾曲を備え、挿入部の硬さは医師が手元で変更できるため、患者様の不快感を大幅に軽減しています。

特徴2苦痛の少ない挿入法

不快感もできるだけ抑える麻酔下内視鏡検査 大腸は腸を伸ばすと痛みが出ることが多いため、伸ばさないために空気を入れないようにしてカメラを入れていきます。この挿入方法は無送気軸保持短縮法と言いますが、この方法だと痛みをほとんど感じさせることなく、患者さんへの負担も通常よりも少なく済みます。当院では、大腸内視鏡検査を8千例以上経験してきた内視鏡専門医が苦しくない検査を行っており、特殊な光で平坦な病変も発見しやすいNBIを使うことで短時間に精度の高い内視鏡検査を行っています。

特徴3大腸ポリープの切除

最新鋭の検査機器導入 検査時に大腸ポリープを発見した場合は、同時に切除することができます。大腸ポリープは大腸がんに発展することが多く、ポリープの段階で切除してしまえば、がんの予防にもなります。また、ポリープ切除後は入院も不要で、そのままご帰宅いただけます。

特徴4ウトウトした状態で楽に受けられる麻酔下内視鏡検査

ウトウトした状態で楽に受けられる麻酔下内視鏡検査 苦痛を最小限にするために鎮静剤を使用しながらウトウトした状態で検査を行います。ただし、鎮静剤には、麻酔による呼吸抑制などの危険が伴うため、酸素飽和度や血圧、脈拍のモニタリングを行って慎重に見守り、検査後にはベッドで1時間ほど休んでいただきます。なお、鎮静剤を使用した場合、当日の自動車やバイクなどの運転は控えていただいています。

特徴5おなかの張りも残りません

大腸内視鏡検査では、大腸粘膜のヒダの奥も観察する必要があるため、気体で腸を膨らませて観察します。これまでの大腸カメラ検査では、空気を入れていたため、検査後も数時間おなかの張りが残っていました。当院では、空気に比べて200倍吸収が早い炭酸ガスを送気するシステムを導入し、お腹の張りが残らないようにしています。吸収された炭酸ガスは二酸化炭素として呼気で自然に排出されます。また、電気を使ってポリープを切除する際にも引火する心配もありません。そのため、安心して検査や日帰り手術を受けていただけます。

特徴6内視鏡スコープは徹底的に洗浄・消毒するシステムを備えています

当院では検査ごとに使用した内視鏡スコープなどを徹底的に洗浄・消毒することで、大腸菌O-157やピロリ菌などの細菌やウィルスによる感染を防止しております。洗浄・消毒には、内視鏡用洗浄消毒器(OER-4、オリンパス社製)を採用し、消毒液には過酢酸を使用しております。過酢酸は、消化器内視鏡学会ガイドラインでも推奨されており、細菌やウィルスをたった5分で消毒できる優れた消毒液です。過酢酸は酢酸・水・酸素に分解されるので、身体や環境への影響もほとんどありません。この消毒器は消毒能力の高さや安全性から多くの病院で採用されていますが、ランニングコストの問題でクリニックで取り扱っているのはごく少数です。当院ではこの機器を導入し、患者様が安心して検査を受けられるように、衛生環境には細心の注意を払っております。

特徴7胃カメラ大腸カメラ同日検査実施

 当院では、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査の両方を同じ日に行うことができます。忙しくてなかなか時間が取れない方、2日の検査日スケジュールを作るのが難しい方、食事の制限を1度で済ませたい方などはご相談ください。

大腸カメラ検査を受ける際の注意事項

検査前日と当日の下剤などの服用について

大腸カメラ検査では、腸に残っているものがあると観察できない部分ができてしまいます。こうした見落としをなくし、精度の高い検査を行うために、検査前日の夜に下剤の内服を行います。また、当日朝には、洗腸下剤を2リットル服用して腸を空っぽにします。
前日の食事は繊維質の少ないものを少量とっていただく必要があるため、会食などのスケジュールがない日を選ぶようにしてください。

検査前日の食事

消化されにくいものを避けた食事をとります。ご不安な方は、レトルトの検査食もありますので、ご相談ください。なお、普段、便秘しやすい方は数日前から下剤を飲んでいただいてからの検査となります。夕食は夜9時までにすませ、寝る前に下剤を服用します。水分は、水やお茶などをとるようにしてください。前日の飲酒は夜9時まででしたら特に制限していません。

避ける食品

海藻、きのこ、野菜や果物、ゴマなどのナッツ、こんにゃくなど

大腸カメラ検査の流れ

1前日から当日朝まで

前日から当日朝まで 前日は消化の良いものを少量食べて、寝る前に下剤を服用します。水分は水やお茶など透明なものをとるようにします。
検査当日の朝は、2リットルの洗腸下剤を2時間ほどかけて飲んでいただきます。洗腸下剤は急な便意が起こりますので、すぐにトイレに行ける環境が重要です。基本的にご自宅で行っていただきますが、ご不安がある場合には早めにいらしていただいて院内で飲んでいただくことも可能です。
洗腸下剤を服用すると30分から1時間で排便がはじまり、5回程度トイレに通うと落ち着いてきます。状態が落ち着いてきたら、ご予約の時間の少し前にご来院ください。

2ご来院

ご予約時間の少し前にいらしていただくと、問診や検査がスムーズに受けられます。

ご来院

3お着替え

お着替え 更衣室で検査着に着替えていただいたら、検査室にご案内します。

4検査

検査 大腸内視鏡検査は20分程度です。検査中の組織採取やポリープの切除があった場合はもう少しかかります。また、胃と大腸の内視鏡検査を同日で受ける場合は、30分程度になります。

5休憩

休憩 検査が終わったら、リカバリールームで1時間ほど休憩していただき、様子を確認してから更衣室にご案内しています。お着替えをされたら、医師の説明です。

6結果のご説明

結果のご説明 検査を担当した医師が、検査時の画像を使って結果を丁寧にご説明します。画像はプリントアウトしてお渡ししています。

7お会計

お会計 お会計をすませたら、ご帰宅です。なお、鎮静剤を使用した場合、お車・自転車・バイクの運転はできませんので、公共交通機関をご利用ください。

検査費用について

  1割負担の場合 3割負担の場合
大腸カメラ(大腸内視鏡検査) 約2,000円 約6,000円
大腸カメラ+ポリープ切除(1部位) 約9,000円 約24,000円
大腸カメラ+ポリープ切除(2部位) 約10,000円 約27,000円
大腸カメラ+ポリープ切除(3部位) 約11,000円 約30,000円
044-888-1171
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